利用から請求まで
クレジットカードをまだ利用したことがない人は、どうやってクレジットカードで支払うのかその流れを知っておくことが必要です。このコーナーではクレジットカードを利用してから請求されるまでの流れを説明しています。
1.クレジットカード利用
クレジットカードを利用することができるのはクレジットカード加盟店に限られます。そのため利用したい店舗が自分の持っているクレジットカードの取り扱いをしているかどうかが重要です。クレジットカードにはブランドがありそのブランドによって使える加盟店が違います。またブランドには国内ブランドと国際ブランドがあり、実際に利用する場合はどちらかのブランドが利用できれば問題ありません。
国内ブランドはニコスやオリエントコーポレーション、セゾンといったブランドのことで、国際ブランドはVISA、マスターカード。ダイナースクラブ、アメリカン・エキスプレスなどのことです。現在主流となっているクレジットカードは国内・国際両ブランドが印刷されているダブルブランドです。ただし、三井住友VISAカードやJCBカードは国内と国際ブランドを兼ねています。
利用できることを確認したらレジで清算する時にクレジットカードを渡します。支払い回数を指定して伝票にサインをするだけでカード決済は終了します。
2.オーソリゼーション
クレジットカード加盟店では受け取ったクレジットカードをCATと呼ばれる端末機で照会をします。そのクレジットカードが実際に利用できるかどうかを確認するためです。クレジットカード会社の承認を得ることをオーソリゼーション(通称オーソリ)と呼んでいます。オーソリゼーションでは支払遅延や利用枠のオーバー、無効カードのチェックを行って問題なければ承認番号を付与します。CAT端末機ではオーソリゼーションを自動で行い、カード伝票も自動的に作成されます。
3.加盟店支払
クレジットカード加盟店はカード伝票の現物やデータをクレジットカード会社に送付します。クレジットカード会社はその伝票に基づいて加盟店に支払いを行います。このときに加盟店手数料も相殺されます。加盟店支払いには締切日と支払日があらかじめ決められているため、締切日を過ぎた場合は次の支払いとなるため加盟店支払いが遅れることになります。G-CATなどを利用している加盟店はデータも同時に送付するので、カード伝票の郵送が不要となり支払いがずれ込むことはありません。
4.会員請求
クレジットカード会員に対する請求もカード伝票に基づいて行われるため、クレジットカード加盟店からカード伝票の送付が遅れると会員請求も遅れることになります。クレジットカード加盟店への請求も締切日と支払日がありますが、これは加盟店の締切日・支払日とは無関係です。銀行系クレジットカード会社では15日締め日で翌月10日支払いが多く、信販系では月末締め日で翌月27日の支払いが多くなっています。
いずれの場合も締切日近くに買い物をした場合には請求が1ヶ月ずれることがあるので、請求書は必ず毎月確認しましょう。
カード会社と会員の関係
クレジットカードを利用するためにはクレジットカード会社に申込をして審査を受けることが必要です。クレジットカード会社ではクレジットカード会員の代わりに加盟店に対して立替払いを行うため、会員の支払いが完了するまではリスクを負うことになります。そのためクレジットカードを利用して遅れなく支払うことができるかどうか審査をするのです。
審査を通過するとクレジットカードを送付しますが、クレジットカード本体はクレジットカード会社の所有で、会員はクレジットカードを借りているに過ぎません。クレジットカード会社はクレジットカードを貸与することで、転貸や譲渡を禁止することができ請求先を常にクレジットカード会員にすることができます。もし所有権もクレジットカード会員にしてしまうと、自由に譲渡ができることになり、クレジットカード会社が請求する先が特定できないことになります。
クレジットカードと一緒に会員規約も送付されます。クレジットカード会員はこの会員規約に従ってクレジットカードを利用することになります。支払遅延など会員規約違反があると会員資格が停止されクレジットカードを返却しなければいけなくなります。また、クレジットカードで購入した商品も支払完了まではクレジットカード会社に所有権があります。そのため購入してすぐに転売することは会員規約違反となり会員資格停止の対象になります。ショッピング枠の現金化や購入商品の質入、転売などは会員規約に抵触することになるのでやめましょう。
カード会社と加盟店の関係
クレジットカード加盟店はクレジットカード会社と加盟店契約を結んでいます。加盟店になるためにはクレジットカード会社の審査を受けて加盟店契約を締結する必要があります。審査の内容はクレジットカード会員の審査とは違い、資産状況なども審査対象となります。クレジットカード加盟店契約では加盟店手数料や会員手数料、締切日、支払日などのほかに加盟店に対する制約条項なども決められています。特に不正な販売方法をしたり、経営状態が悪化したりした場合は加盟店取引が停止されることがあります。こうした加盟店に関する情報は「日本クレジット協会(旧日本クレジット産業協会)」が設置している「CMDセンター」に登録されます。クレジットカード会員に対する個人信用情報機関に相当するもので、クレジットカード加盟店審査の場合にはCMDセンターへの照会が行われ、過去に問題のあった加盟店は5年間は新規加盟ができないしくみとなっています。
加盟店契約では現金決済とクレジットカード決済での販売は同一の条件で行うことも定められています。海外ではサーチャージと呼ばれる上乗せ手数料が認められていますが、日本では加盟店手数料などの上乗せは認められていません。万一請求金額に手数料が上乗せされていた場合はクレジットカード会社に連絡して対応してもらいましょう。
カード会員と加盟店の関係
クレジットカード会員が加盟店で買い物をしてクレジットカード決済をしても、現金払いと同じように加盟店との関係は売買契約となります。しかし現金払いと違う点は商品キャンセルを行った場合に現れます。現金購入ではキャンセルが認められた場合お店から返金してもらえば終わりですが、クレジットカード決済の場合はクレジットカードの売上をキャンセル処理が必要となります。これは通常クレジットカード加盟店が行いますが、処理の遅れや処理をしなかった場合には請求が発生してしまう点に注意が必要です。
また、クレジットカード加盟店と商品の未着などでトラブルとなるケースがあります。こうした加盟店側に問題がある場合は、クレジットカード会社に対して申請することで請求を一時止めることができます。これを「支払い停止の抗弁権」と呼んでいます。支払い停止の抗弁権を主張するためにはクレジットカード会社にある申請書に必要事項を記載して提出する必要があります。万一こうしたトラブルになった場合はクレジットカード会社に確認して申請しましょう。
加盟店と会員との間でよくあるトラブルとしては、加盟店手数料を上乗せして請求されるというトラブルです。クレジットカード会社は加盟店契約の中で、現金決済とクレジットカード決済を区別しないという制約をしています。つまり加盟店手数料を上乗せすることは、加盟店契約違反になり、常に行うなど悪質な場合は加盟店資格が取り消されます。もしクレジットカード加盟店に手数料の上乗せを要求されたら、断りましょう。トラブルになるようだったら、カード会社に連絡することも必要です。
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