クレジットカードニュース 2010 Part1

◆クレディセゾン騙るフィッシング詐欺 2010.3

フィシング詐欺は実在のホームページを装ってクレジットカード番号やID、パスワード等を盗みだして悪用する犯罪です。フィッシング対策協議会によるとセゾンカード会員を対象にしたフィッシング詐欺が横行しているようです。

フィッシング詐欺を防止するにはホームページのURLに気をつければいいのですが、今回の偽サイトのURLには本物のホームページのURLが含まれているので、かなり注意しないと気づかないかもしれません。「http://www.saisoncard.co.jp.●●●●.us/~

スラッシュの前に「.us」があるのでかろうじて偽物とわかります。インターネットに詳しくない人であれば気付かずに騙されてしまいます。電子メールで偽のホームページに誘導するというのがフィッシング詐欺の手口です。そもそも電子メールで重要な情報を入力させる案内をするというのはクレジットカード会社では行っていません。電子メールが届いた段階でフィッシング詐欺を疑いましょう。

◆クレジットカード会社が主婦へのキャッシング中止発表(2010.04)

大手消費者金融会社と一部のクレジットカード会社は貸金業法改正以降、主婦へのキャッシングの中止を発表しました。専業主婦の場合は配偶者の同意 書、所得証明、さらには婚姻証明が必要になります。これらの証明書を処理するため事務処理量が増えコストに合わないため専業主婦の貸付を中止するというの が理由です。

貸付には当然キャッシングも含まれるのでクレジットカードを持っている主婦もキャッシング枠がゼロになることでしょう。理由は事務処理量が増えると いうことですが、提出書類が増えたからといってそれほど経費増になるとは思えません。そもそもじ無料が増えるほど申込はないと予想されるからです。おそら くほとんのない申込に対して新たに主婦専用のルールを徹底することが無駄だと判断したのでしょう。

クレジットカード会社も消費者金融会社もリストラで人手が足りないとうことも理由の一つかもしれません。

◆セディナが新ゴールドカード発行(2010.04)

セディナが5/1と5/13から新しい対応のゴールドカードの発行を開始します。既存のセディナゴールドカードは年会費2000円で若年層向けの仕 様です が、今回発行されるゴールドカードは2枚とも年会費10500円の本格的なゴールドカードとなっています。2種類同時に発行するという点がセディナの戦略 を現しているようです。

セディナカードPremiumとセディナカードAXU(アクシュ)がその2枚のゴールドカードの名称ですっ画基本的なサービスは同じで、 Premiumは会員への優待サービス、AXUは社会貢献といった特長があります。1枚のカードでサービスを選択できるようにすればよかったのにと考える のは私だけではないかもしれません。

年会費はどちらも10500円と本格的なゴールドカードなので、対象者もそれなりの属性や年収が必要です。セディナは女性会員が多いのですが、今回の新カードは男性の富裕層も対象にしたクレジットカードということになります。

◆三菱UFJニコスがイニシャルカード発行(2010.04)

三菱UFJニコスが発行開始する新カードは同じグループのJCBのEXTAGEシリーズのように年齢を限定したクレジットカードで、29歳以下が入会対象となっています。カード名称は「イニシャルカード」。入会条件やサービス内容は下記の通りです。

「イニシャルカード」の概要
1.カード仕様 アメリカン・エキスプレス、ビザ、マスターカードの3種類
2.年会費1312円 WEB明細登録と年間利用20万円以上で次年度無料5年後の更新時に「MUFGカードゴールド」に自動切り替え
3..主な特典
(1)「グローバルPLUS(イニシャル)」・・・ショッピング月間利用額に応じて、当月のポイント率がアップ。月間3万円以上10万円未満は20%アップ、月間10万円以上は50%アップ。
(2)「POINT名人マイセレクト」・・・・「POINT名人.com」に事前にお気に入り登録したWEBショップで買い物をすると、ボーナスポイントがさらにアップ。
(3)入会ポイント・・・カード入会後3ヶ月間はポイント3倍。
(4)海外旅行傷害保険・・・最高2,000万円(自動付帯)。但し、ショッピング年間利用額20万円未満の場合は次年度最高100万円。
(5)アメリカン・エキスプレス限定特典・・・「海外利用ポイント2倍(入会後4ヶ月以降適用)」、加盟店での優待割引特典「アメリカン・エキスプレス・セレクト」など。

◆消費者団体がJFRカードを提訴?(2010.04)

JFRカードはマツザカヤ・カードやDAIMARU CARDを発行する流通系のクレジットカード会社です。関連企業は大丸松坂屋百貨店、博多大丸などの百貨店で、いわゆる百貨店系列の流 通系クレジットカード会社。このJFRカードがショッピングのリボルビング支払手数料を年9.6%から14.4%に引き上げると発表しました。

問題は料率ではなくその適用対象です。利用日に関係なく5/15以降に請求される分がすべて引き上げ後の料率が適用されるのです。これに対して NPO法人 「ひょうご消費者ネット」がJFRカードに対して引き上げの見直しを求める申し入れを行いました。同社が応じなければ、消費者団体訴訟制度に基づく提訴を 検討する予定のようです。

自分がカード会員の立場になってみると手数料引き上げ前の利用でも手数料が上がるのはどう考えても納得行かないでしょう。おそらくクレジットカード 会社としては一律に引き上げをしたほうが事務処理が簡単に済むと判断したのでしょう。すべての利用日をチェックして対象と非対象を振り分ける作業を省くこ とができるからです。

クレジットカード会員の立場にたっていない措置だと判断されてもしょうがないでしょう。

◆コード71の廃止(2010.04)

コード71は消費者金融系個人信用情報機関JICCへ会員である消費者金融業者が情報登録するときに理由コードです。JICCは過払い請求の情報を コード71「契約見直し」という形で登録しています。以前は債務整理と同じネガ情報として登 録していましたが、批判があったためネガ登録ではない「契約見直し」に変更したという経緯があります。一方でクレジットカード会社系列のCICは過払い請 求を行ったことがわかるような登録 項目は存在しません。

金融庁では2010年1月に過払い請求に関する登録は与信に必要な信用情報ではないとの見解を示しています。しかしこれは指導でも何でもないので強 制力はありませんでした。この見解を受けてJICCは4/19からは過払い請求を行ったことがわかる登録を廃止して過去の登録も削除するということを決定 しました。つまり4/19以降は過払い請求を行った貸金業者以外はその事実がわからないことになります。

クレジットカード会社ではこうした登録をしていないので、過払い請求したカード会社以外には影響がありません。消費者金融業界も同様の対応になったということです。

◆貸金業法改正の完全実施(2010.06)

2010年6月19日から貸金業法改正の完全実施が行われています。クレジットカード業界に関連するものとしては出資法の改正により、貸し出しの上 限金利が念20%になったことや総量規制によって年収の1/3までの貸付に制限されたことでしょう。これによって主婦へのキャッシングを中止するクレジッ トカード会社もあります。上限金利に関しては1年前からキャッシング金利が引き下げられているため、6月から大きく変化したということはありません。

指定信用情報機関の稼動も大きな変化ではありますが、以前からクレジットカード審査では個人信用情報機関の情報を参考にしているので審査業務に大き な変化はないでしょう。むしろクレジットカード会員や既存の融資を利用している会員が借り入れができなくなったということが大きな問題です。借り入れに よって返済を続けていた人も多いからです。こうした人は今後ヤミ金から借りるか、債務整理を行うか、とりあえず過払い利息の返還請求を行うことになるで しょう。

借り入れで返済する状況は多重債務という状態なのでいずれ破綻するのは目に見えていますが、貸金業法改正で一気に多重債務者が破綻するということになりそうです。それに群がるヤミ金業者や悪徳弁護士、元金融会社の社員などひとつの市場のようになっているようです。

割賦販売法の改正はクレジットカード利用枠が制限され今年の12月には完全実施されます。貸金業法ほど大きな影響はなさそうですが、それでも既存遅 れかを多く持っている人にとっては影響があります。使っていないクレジットカードの利用枠も含めて制限されるからです。今までのようにほとんど無制限にク レジットカードが発行されるということはなくなります。今のうちに整理して不要なクレジットカードを解約しておくほうがよさそうです。

◆JCBの新CM(2010.06)

JCBカードが5/24から開始するTVCMのテーマは「買い物は世界を救う」で、タレントは嵐の二宮和也を起用します。「テーマである「買い物 は、世界を救う。」には、消費意欲が減退する昨今、「買い物」という日常の行為が世の中全体の消費を刺激し、連鎖的に好影響を与 えていく貴い行為であるというメッセージを込めています。」というJCBのコメントにもあるように、クレジットカードを利用することで消費に貢献して景気 回復につなげようというテーマになっています。

今までのJCBのCMに比べるとコミカルに仕上がっています。テーマでだけを見ると重い感じですが、ユーモラスな内容のCMです。銀行系クレジット カード会社のJCBとしては珍しく砕けた感じになっていますが、若年層を意識して作ったのかもしれません。新しく発行しているクレカも20代向けを対象と したものが多いのもCMづくりには影響しているでしょう。

参考⇒JCBのTV-CM

◆クラブドンペンカード発行再開(2010.07)

ドン・キホーテの提携カード「クラブドンペンカード」は旧新生カードや三菱UFJニコスから発行されていましが、現在ではすべて発行が中止となって い ます。ドン・キホーテのポイントを貯めている人にとっては、高還元率カードだったので隠れた人気がありました。そのドンペンカードがセディナから再度発行 されることにな りました。

ポイントサービスは基本的にセディナの「わくわくポイント」のプログラムのようです。ただしポイントは通常200円で1ポイントで すが、ドン・キホーテグループの利用はポイントが2倍付与されます。1000ポイントから1000円分のギフトカードに交換できるので還元率は1%。また 国際ブランドはVISA、マスターカード、JCBの中から選ぶことができます。

年会費は初年度無料で次年度からは1050円かかりますが、ショッピングとキャッシングの利用金額が合計で5万円以上であれば、次年度の年会費は無料となります。キャッシングも対象となるのはこのカードだけかもしれません。

ドン・キホーテをよく利用している人にとっては検討する価値があるクレジットカードです。

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